ヌーカラ皮下注100mgシリンジの特徴
ヌーカラ皮下注100mgシリンジは、ひと箱に1本ずつ入っています。
ヌーカラ皮下注100mgシリンジは、1回ごとの使い捨てです。
使用後は再使用せず、用意した廃棄袋(はいきぶくろ)に入れ、医療機関の指示に従って廃棄してください。
投与スケジュール
ヌーカラは4週間ごとに1回、皮下に注射します。
気管支喘息
通常、成人および12歳以上の小児には、
1回100mg(1ヵ所)を、
4週間ごとに1回皮下に注射します。
鼻茸を伴う慢性鼻副鼻腔炎
通常、成人には1回100mg(1ヶ所)を4週間ごとに1回皮下に注射します。
好酸球性多発血管炎性肉芽腫症
(こうさんきゅうせいたはつけっかんえんせいにくげしゅしょう)(EGPA)
通常、成人には、
1回300mg(3ヵ所:1ヵ所あたり100mg)を、
4週間ごとに1回皮下に注射します。
※具体的な使用期間など、投与スケジュールの詳細については、主治医におたずねください。
保存と取扱いに関する注意点
保存に関する注意
お薬の入ったシリンジは箱のまま必ず冷蔵庫で保存してください(冷凍しないでください)。
冷蔵庫から取り出した場合は、室温(30℃以下)で外箱に入れたまま保存し、7日以内に使用してください。
直射日光の当たる場所や高温多湿の場所に置かないでください。
お子様の手の届かないところに保存してください。
取扱いに関する注意
ヌーカラ皮下注100mgシリンジを振らないでください。
硬い場所に落とした場合は使用しないでください。
注射部位
注射する部位は「腹部」、「太もも」または「上腕(じょうわん)」注)です。
- 好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(こうさんきゅうせいたはつけっかんえんせいにくげしゅしょう)(EGPA)に対し、3本注射する場合は、他の注射部位と5cm以上離してください。
- 同じ箇所に繰り返し注射しないでください。
- 皮膚(ひふ)が赤い、傷がある、硬くなっている部位には、注射しないでください。
- おへそから約5cm以上は離してください。
注射準備
注射を始める前に…
明るくて清潔な場所を確保し、机を拭きましょう。
石鹸(せっけん)で手をよく洗いましょう。
消毒用アルコール綿と廃棄袋(はいきぶくろ)を用意しましょう。(製品には同梱されていません)
1明るくて清潔な場所に以下のものを準備します。
ヌーカラ皮下注100mgシリンジ
その他
ヌーカラ皮下注100mgシリンジを冷蔵庫から取り出して、箱から出し室温に置いて30分以上待ちます。(タイマーを使って30分計ります。)
- ヌーカラ皮下注100mgシリンジを電子レンジ、熱湯、直射日光などで温めないでください。
- 箱から開封後、8時間以内に注射しなかった場合は使用しないでください。
- 使用期限を過ぎている場合は、使用しないでください。
2薬液を確認します。
未使用の製品であることを確認します。
- 薬液に濁りや粒子がみられる場合は、使用しないでください。ヌーカラ皮下注100mgシリンジの薬液は、無色~わずかに黄色または、わずかに褐色の澄明な液体です。いくつか気泡が入っているのは正常です。
※薬液に異常がみられた場合は、主治医、看護師または薬剤師に連絡してください。
3注射部位を選び、アルコール綿で拭いて消毒します。
介助者など患者さん以外の人が注射する場合は、上腕(じょうわん)に注射することもできます。
※注射部位の詳細についてはこちらをご覧ください。
- 石鹸(せっけん)で手をよく洗ってから行ってください。
- 消毒した部位は、再度手が触れないよう注意してください。
4灰色の針キャップをはずします。
- 針キャップをはずしたあとは、速やかに使用してください。
-
針キャップをはずしたあとは、再度キャップをしないでください。
(針刺し事故のほか、針曲がりや針折れにつながるおそれがあります。) - 針が物に触れないよう注意してください。
- この段階では白いプランジャーに触れないでください。
注射方法(お腹・太ももに注射する場合)
1注射を始めます。
針の刺入(しにゅう)
① 片手でシリンジを持ち、もう一方の手で注射部位周辺の皮膚(ひふ)を優しくつまみます。つまんだ皮膚に、斜め45度に針を刺します。
- つまむ際はつまんだ指に針が刺さらないようご注意ください。
薬液の注入
② 人差し指と中指でグリップを握り、親指でゆっくりとプランジャーを押し下げて、薬液がすべて注入されるまで、プランジャーを押し切ります。
注射終了
③ シリンジを持ったまま、親指をゆっくり上げると、プランジャーが上がり、
針が自動的に引き上げられて、針ガードの中に隠れます。
注射が完了したら、つまんでいた皮膚を放します。
使用後は、針が針ガードに隠れます。
※再度キャップはしないでください。
2注射部位を軽くおさえます。
① 注射部位をアルコール綿で軽くおさえます。
② アルコール綿をはずして、注射部位から血が出ていないことを確認して、注射は終了です。
- 腫れることがありますので、注射部位をもまないでください。
注射方法〔上腕(じょうわん)に注射する場合〕
介助者など患者さん以外の人が注射する場合は、上腕(じょうわん)に注射することもできます。
1注射を始めます。
針の刺入(しにゅう)
① 片手でシリンジを持ち、もう一方の手で注射部位周辺の皮膚(ひふ)を優しくつまみます。つまんだ皮膚に、斜め45度に針を刺します。
- つまむ際はつまんだ指に針が刺さらないようご注意ください。
薬液の注入
② 人差し指と中指でグリップを握り、親指でゆっくりとプランジャーを押し下げて、薬液がすべて注入されるまで、プランジャーを押し切ります。
注射終了
③ シリンジを持ったまま、親指をゆっくり上げると、プランジャーが上がり、
針が自動的に引き上げられて、針ガードの中に隠れます。
注射が完了したら、つまんでいた皮膚を放します。
使用後は、針が針ガードに隠れます。
※再度キャップはしないでください。
2注射部位を軽くおさえます。
① 注射部位をアルコール綿で軽くおさえます。
② アルコール綿をはずして、注射部位から血が出ていないことを確認して、注射は終了です。
- 腫れることがありますので、注射部位をもまないでください。
注射が終わったら
ヌーカラ皮下注100mgシリンジは、1回ごとの使い捨てです。
使用後は再使用せず、用意した廃棄袋(はいきぶくろ)に入れ、医療機関の指示に従って廃棄してください。
針キャップはシリンジ本体に取り付けず、廃棄袋に入れてください。
シリンジ本体を分解しないでください。
-
使用済みのシリンジ本体は医療廃棄物(いりょうはいきぶつ)です。
絶対に自己判断で廃棄せず、医療機関の指示に従って廃棄してください。 - お子様が触れないように注意してください。
記録をつける
ヌーカラ皮下注100mgシリンジを使い始めた日から、注射した日や、問題なく注射ができたかどうか、その日の体調、そのほか気づいたことなどを記録しておきましょう。体調管理や副作用の早期発見などに役立ちます。
通院時には忘れずに記録帳を持参しましょう。