好酸球性多発血管炎性肉芽腫症 (こうさんきゅうせいたはつけっかんえんせいにくげしゅしょう) とは (旧名:チャーグ・ストラウス症候群)
血液中の好酸球が増え、血管に炎症を起こす病気で、EGPAともいいます。
好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(こうさんきゅうせいたはつけっかんえんせいにくげしゅしょう)(EGPA)は、ぜん息、アレルギー性鼻炎、好酸球性副鼻腔炎(こうさんきゅうせいふくびくうえん)などのアレルギー体質の方に多く発症します。血液中の白血球の一種である好酸球(こうさんきゅう)*の値が高くなることがこの病気の特徴で、増えた好酸球(こうさんきゅう)により、血管に炎症が起こり、血液の流れが悪くなって全身の臓器にさまざまな症状**があらわれます1)。
日本では毎年100人ぐらいの方が新たにEGPAを発症するといわれています。EGPAは、40~70歳の方に好発し、男女比では女性にやや多くみられます
1) 。
EGPA症状の経緯
**EGPAにより起こりうる症状参照
1)難病情報センターホームページ:
https://www.nanbyou.or.jp/entry/3877
(2024年6月1日アクセス)
EGPAにより起こりうる症状
神経症状(しんけいしょうじょう)や呼吸器症状(こきゅうきしょうじょう)など全身にさまざまな症状が起こります。
EGPAでは血管に炎症が起きるため、その症状は全身に起こる可能性があります。発熱、体重減少、関節や筋肉の痛みといった全身症状、せきやぜん息などの呼吸器症状、手足のしびれ、痛み、力が入りづらいなどの神経症状があらわれます。そのほか、点状の出血斑(しゅっけつはん)〔紫斑(しはん)とよびます〕や腹痛があらわれることもあり、その症状は多岐にわたります1) 。
EGPAの主な症状1)
1)呼吸器学会ホームページ:
https://www.jrs.or.jp/citizen/disease/c/c-06.html より一部改変
(2024年6月1日アクセス)