グラクソスミスクライン株式会社

ヌーカラについて

ヌーカラとは

ヌーカラは、インターロイキン-5(IL-5)の働きを抑えることで、気管支喘息(きかんしぜんそく)や好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(こうさんきゅうせいたはつけっかんえんせいにくげしゅしょう)(EGPA)、鼻茸(はなたけ)を伴う慢性副鼻腔炎の原因の一つである好酸球(こうさんきゅう)を減少させ、炎症を抑えることで、症状が改善するのを期待して使用されます。
通常、既存治療(きぞんちりょう)によっても喘息症状をコントロールできない重症の気管支喘息、既存治療で効果不十分な好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(EGPA)、および既存治療で効果不十分な鼻茸を伴う慢性鼻副鼻腔炎の治療に用いられます。
〈気管支喘息の患者さんへ〉
ヌーカラは、気管支喘息の治療において、起こった発作や症状を速やかに鎮める薬ではありません。発作(喘息増悪)時にはあらかじめ処方された増悪治療薬を使用するか、速やかに医療機関を受診してください。

ヌーカラとは

ヌーカラによる治療

ヌーカラ皮下注100mgペンおよびシリンジは自己注射により皮下に注射します

※自己注射のほかに、医療施設で注射を受けることもできます。

自己注射とは、医療施設で医師や看護師が行うのではなく、患者さんあるいはご家族・介助者の方などが行う注射のことです。

患者さんもしくはご家族・介助者の方などが自己注射を適切に行えないなど、主治医が自己注射の練習が必要と判断した場合には、外来における注射に切り替え、主治医、看護師または薬剤師の指導のもと練習を受けていただくことがあります。

投与方法
  • 皮下脂肪が少ない(やせた)方など、体格に応じて皮膚を軽くつまんで押し当てることもできます。つまむ際はつまんだ指に針が刺さらないようご注意ください。
投与方法
  • つまむ際はつまんだ指に針が刺さらないようご注意ください。

注射を行うのは4週間ごと1回です。

気管支喘息、鼻茸を伴う慢性鼻副鼻腔炎の場合は、1回に1本を注射


好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(EGPA)の場合は、1回に3本を注射

ヌーカラによる治療中に守ること

ヌーカラで起こる可能性がある副作用について理解してください。

ヌーカラによる治療中は定期的に主治医の診察を受け、指示に従って必要な検査などを受けてください。

ヌーカラによる治療中に気になる症状が出たり、異常を感じたりした場合は、次の診察日を待たず、すぐに医師または看護師、薬剤師にご連絡ください。

次のような方は、ヌーカラを使う前に必ず主治医と薬剤師に伝えてください。

以前に薬を使用して、かゆみ、発疹(ほっしん)などのアレルギー症状が出たことがある

妊娠中(妊娠の可能性がある)または授乳中

他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性がありますので、他に使用中の一般用医薬品やサプリメント、食品も含めて注意してください)

薬剤イラスト

ヌーカラの副作用➀

ヌーカラの主な副作用として、注射した場所の痛み、赤み、腫れ、かゆみ、熱くなるなどの症状や、頭痛が報告されています

※成人および12歳以上の小児を対象とした国際共同臨床試験で報告された副作用

主な副作用

注射部位反応

注射した部位が痛む、赤くなる、腫れる、かゆい、熱くなるなどの症状

  • 痛む

    痛む

  • 赤くなる

    赤くなる

  • 腫れる

    腫れる

  • かゆくなる

    かゆくなる

  • 熱くなる

    熱くなる

  • 硬くなる

    硬くなる

  • 出血する

    出血する

頭痛

過敏症

蕁麻疹(じんましん)、発疹(ほっしん)、血管浮腫〔けっかんふしゅ(急にくちびる、まぶた、舌、口の中、のど、顔などが腫れる)〕など

主な副作用

「ヌーカラ皮下注100mgペン、ヌーカラ皮下注100mgシリンジ、小児用ヌーカラ皮下注40mgシリンジ」製品電子添文より

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以上の副作用はヌーカラによって起こりうるすべての副作用を記載したものではありません。上記以外でも気になる症状があらわれた場合は、主治医、看護師または薬剤師にご相談ください。

ヌーカラの副作用➁

アナフィラキシー反応による症状

アナフィラキシーが起こることがあります。
一般的に、お薬を投与してすぐに起こる過敏反応で、次のような症状があらわれます。

蕁麻疹(じんましん)、発赤(ほっせき)、皮膚(ひふ)のかゆみ など

息切れ、息苦しさ、咳、「ゼーゼー」する など

腹痛、吐き気 など

血圧低下、意識障害 など

アナフィラキシーと思われる症状が現れた場合はヌーカラの使用を中止し、すぐに医師の診断を受けてください。
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以上の副作用はヌーカラによって起こりうるすべての副作用を記載したものではありません。上記以外でも気になる症状があらわれた場合は、主治医、看護師または薬剤師にご相談ください。